日本帰国時にお世話になった、
不動産屋さんの営業マンのお話を書きたいと思います。
彼はまだ新人らしく、
それはそれは新人らしい仕事っぷりで、
店長に叱られまくっていた。
店長『やり方分かる？』
新人『いや・・あの・・・え・・』
店長『この前渡した赤のファイルは？』
新人『あれ？どこだろ・・あれ？あれ？』
店長『もう良いや、どいて』
という感じで、終始テンパる彼。
無事に店長に世話してもらって良い物件をみつけ
さあいざ下見にって時は彼の運転で、
私と付き添いのタラコママの３人でお目当ての物件へ向かった。
鍵を借りてくると、オーナーの自宅前で駐車する彼は
自動車学校に戻った方が良い程のハンドルさばきで、
どんくさい人が苦手なママの怒りのボルテージをあげる。
彼がちょっと待ってて下さいと車から降りた瞬間、
『駐車するのに明日が来るかと思ったよ』と怒りを漏らす。
まだドア閉まってないよママ・・
不満はそれだけではなかったようで、
『てか、あの人の息くさーーい！うんこみたいな匂いがする』
と、車の前を通り過ぎる姿を見ながら大声で言い出す。
お母さん、
やっぱり私は貴方の娘です！！
とか感心してる場合じゃないから、
ちょっと聞こえるわよ空気読みなさいよと叱っておいた。
この密室は辛いとか、
あんた質問は車から降りてからにしなさいあの人を喋らせなさんなとか、
運転もイマイチだし万一の事があっては困るとか、
まあ気持ちいいぐらいに毒づくママに感心していたら彼が戻ってきたので、
とりあえず黙れとママのスイッチをオフにしたら・・
戻ってきた彼の、ズボンのチャックが全開だったｗｗ
これにはさすがの私も耐えれず大爆笑ｗ
『ちょっとこの人、本気？息も臭いし・・』とか、
ママのスイッチが再びオンしたので、慌ててオフにしました。
車から降りて物件に向かう時、彼を煙たがるママに、
『さっきチャックがお母さんの事、アラ還には見えんキレイって言ってたよ』
って教えてあげたら、毒づくの止めたうえに、
『まだ入ったばっかりで、怖い店長に怒られて体壊したのね・・』と
突然温かい目で見始めたのには、ちょっと笑った。
その後も、彼がすんごい失敗しても、うんこって呼んでなかったしｗ
いくつになっても、女は女なんですね。
あれから２ヵ月ほどたちましたが、
彼はまだチャックを閉め忘れる程てんぱってるのだろうかと、
ふと気になった。
おっとりしてておっちょこちょいな彼に幸あれ！